ZO Bags (ゾーバッグ)
メッセンジャーバッグの歴史を紐解くと、1980年代前半のアメリカで、2つのメッセンジャーバッグの潮流があったことがわかります。東海岸におけるメッセンジャーバッグの始祖がフランク デ マルティーニであれば、西海岸のそれはエリック ゾーであることは誰もが認めるところでしょう。
父親がサイクル・ショップを経営、自身も元々自転車メッセンジャーだったエリックゾー(Eric Zo)はアーティストとしての顔ももつ多才なクリエイターです。彼が1984年にメッセンジャー仲間のために作り始めたメッセンジャーバッグが、現在は伝説のブランドといわれる「ZOBags」です。 1993年にベルリンで開かれた、第一回目のCycle Messenger World Chanmpionshipsの後、世界中のメッセンジャーからこの斬新な1ピース構造のメッセンジャーバッグが注目されるようになり、のちのメッセンジャーバッグの作り手に大きな影響を与えました。 ロブ ハニーカット(Rob Honeycut 1989年にTimbuk2を設立した元自転車メッセンジャー)は、エリックゾーが制作した「ZOBags」を入手し、研究の果てにTimbuk2を完成させました。 現在、エリック ゾーは「ZOBags」を生産していません。気が向いたときにたまに作る程度なので、ニュープロダクトを入手することはほぼ不可能といってよいでしょう。 リビング・レジェンドのエリック ゾーは、寅壱を愛する親日家であることでも有名です。
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