CMWC_01
TKBMA 宗像氏
11.CMWC TOKYO
http://www.cmwc2009.com

Interview by messengerbag.jp
Photo by Jun from messengerbag.jp
取材日:2009年04月11日
1993年ベルリン大会から始まり、過去16回に渡り世界の各都市で開催されてきたメッセンジャーの世界大会「CMWC」。
この歴史ある大会がいよいよ今年の9月、アジア圏では初となる東京にて開催される。
この東京大会を運営する、TKBMAの代表・宗像氏に、開催を間近に控えた現在の心境、CMWC開催にかける想いを伺った。
― まず初めに、CMWCとはどんなイベントなのでしょうか?
CMWCとはCycle Messenger World Champioships(以下、CMWC)の略で、メッセンジャーによるメッセンジャーのためのメッセンジャーイベント。結構ハードコアです。過去16回の歴史があります。
about CMWC - CMWCとは? -
CMWCはサイクルメッセンジャーの世界大会です。年に一度、世界中からメッセンジャーが開催都市に
集結し、誰が最も強く、賢く、速い、最高のメッセンジャーかを競い合います、、、続きを読む
CMWC_03
― 初めてCMWCに参加されたのはいつですか?
2003年のシアトル。
飛行機でシアトルまで行って、そこから国内線でポートランドに行き、ポートランドから約10人(多国籍)で2日間かけてシアトルの会場まで行きました。
とてもタフで疲れました。アホでした。でも、とても良い思い出です。
CMWC_02
― 参加された感想、または思い出に残る出来事はありますか?
細かい事を挙げるとキリが無いです。でも、参加する前に想像していた通り、色々な文化的背景を持つ各都市のメッセンジャーや、メッセンジャーの文化に理解を持つ人達が言語の違いを乗り越え、平等に楽しんでいる姿があまりにも理想的で良い意味でショックを受け、居心地が良かった。
他にもしんどい出来事から楽しかったこと、感動したのこと沢山あります。毎回共通していえる事は、行く度にいつも必ず軽くやっつけられます。向上心を煽られます。そして気分良く良英は日本に帰ってきます(笑)。
CMWC_03
各国のメッセンジャー達がそれぞれの近況を伝え合ったり、コミュニケーションの場としても大切なイベントである・・・CMWC2008 トロントにて(写真提供:TKBMA)

― 東京開催を意識するようになったのはいつからですか?またその動機は?

2005年のニューヨーク大会辺り。
海外のメッセンジャーから東京での開催を望まれていたし、日本で実現させたいと思ったから。日本に興味を持ってる海外のメッセンジャー達に日本に来るキッカケを作って楽しませてあげたかったし、一緒に楽しみたかったから(←コレが一番大きいかも)。

― 2009年、満を持して東京で開催されるわけですが、現在の心境などはいかがですか?

まだ準備の段階で、視界の悪い中をゆっくり進んでいる様な感じです。なので、コレといった手応えは今もありません。が、自分のチームを信じてるので、必ず実現できるという変な自信はあります。

― CMWC2009 TOKYOを運営するTKBMAとはどのような組織なのでしょうか?
事実上、現段階ではCMWC準備委員会、もしくは実行委員会的な内容でしか機能していませんが、将来的にはアソシエーションとして、東京で走ってるメッセンジャー達をサポートするための組織になっていければと思っていますし、それが本来のあるべき姿なので、そういう組織になっていかなければ、と考えています。
CMWC_04
メインレースはメッセンジャーとしてのプライドをかけた戦い。今年の栄冠は誰の手に?・・・CMWC2007 ダブリンにて(写真提供:TKBMA)
― TKBMAのメンバーは全員ボランティアと聞きましたが、メンバー全員の開催を実現するためのモチベーション(原動力)は何でしょうか? またどんな個々の想いがあるのですか?
TKBMAのメンバーは100%ボランティアです。
しかも、任意の非営利団体なのでお金もありません。
メッセンジャー世界選手権東京大会開催を実現させるための努力を精神的に支え、原動力となっているのは、メンバーそれぞれの、メッセンジャーという仕事に対する誇りと、メッセンジャー文化への愛だと僕は信じています。……愛です。
個々にどんな想いがあるのかはあえて確認していないです。が、挙げたらいくらでも出てきそうで恐ろしいです。
基本的なトコロは僕と同じじゃないでしょうか?違ってたらゴメンナサイ。色んな意味でゴメンナサイ。
― 開催するにあたって様々な苦労があるかと思いますが、これまでにどのような苦労がありましたか?
全てが苦労です。
メッセンジャーという仕事は基本的にずっと1人で外を走っているので、組織で物事に取り組むという経験がありません。まず組織として動いていくというトコロから学んでいったので、ゼロからのスタートだったといえると思います。
CMWC_06
CMWC2009 東京会場はお台場に決定!
 今回の世界選に関して、4月に会場の確保が一番大きなポイントと言えると思います。去年のミックスプレッションは、会場の確保から3ヶ月でイベントを行えたので、それが自信に繋がりました。クローズドされた会場で行ったメッセンジャーイベントでは世界的にみても快挙だと勝手に自惚れて、夜な夜な酒が回ると悦に入ってます。嘘です。
会場が確保さえできれば….という気持ちは結構大きいです。

― CMWCはメッセンジャーにとってどういう存在なのでしょう?

CMWCがメッセンジャーにとってどんな存在かは人それぞれ違うと思うので、一概には言えないと思います。
僕が思うに、メッセンジャーにとってそれぞれが自分の存在価値を見い出す事のできる場所なんじゃないかと思ったり思わなかったり。….思うとか思わないとか…。

メッセンジャーは横の繋がりの強い職種だと思います。僕自身フィラデルフィアという都市のメッセンジャー達とは仲良くさせてもらってるし、ここ数年は何かしら理由を付けて毎年フィリーに行ってます。理由はわかりません。何なんでしょう?ただ好きだからとか。すんごい仲良い奴らも向こうにいるし。バイブレーションが合う。今となっては日本の東京以外の都市よりも走り慣れて、ダウンタウンの中の位置関係も地図を見なくても把握できてるくらいです。そういう経験もCMWCの影響であり、魅力でもあると思います。

― メッセンジャーを始めた経緯は?
高校生の頃、何かの映画でメッセンジャーという仕事を知り、そういう仕事をしたいとうっすらとは思っていました。が、当時はそんな仕事は日本に存在しないと思い込んでいたので、現実的では無いと考え、高校を出た後は他の仕事をしていました。23歳の時に偶然この仕事が日本にある事を知り、これはもう運命だと舞い上がり今に至ります。さすがに今はもう舞い上がっていません。
CMWC_07

― メッセンジャーの魅力って何ですか?

….何でしょう?
好きでこの仕事をしてるので、他の職業と比べる事がありませんでした。
難しい。しばらくお待ち下さい。

今、ちっちゃいアイス3つ食べながら考えていたんですが、説得力のあるパンチラインが浮かびませんでした。
ただ、わかっている事は、自分の望んでいる職業に就ける人は少数だと思います。だから僕はとても人と環境に恵まれています。
これじゃあ駄目?質問に対する答えになってないかな。

― 最後に、CMWC東京大会をどんな風にしたいですか?また何か目標などありますか?

東京大会開催の動機と重なってしまう部分がありそうなんですが、参加者にはとにかく楽しんでもらいたい。海外のメッセンジャーには日本を楽しんでもらいたいし、メッセンジャーの国際大会を経験した事のない日本のメッセンジャーには世界的なメッセンジャー文化を体験してもらい、メッセンジャーという仕事に携わっている事に誇りを持ってもらいたいかなぁ。

目標は純粋にイベントの成功。
僕の思う成功は、国内外問わず、参加してくれた人達から何だかんだ言っても最高だった。参加して良かった。楽しかった。と、言って貰う事。
あと、赤字にならない。(結構本気で怖い、、)

― ありがとうございました!!
CMWC_05
<校長プロフィール>
氏名:宗像 良英(むなかた よしひで)
ニックネーム:校長(海外ではヨシと呼ばれてます。国内でもそう呼んでくれる人達も居ます)
生年月日:昭和49年10月12日
出身:東京都品川区北品川

<TKBMAメンバー紹介>
校長 、t2y 、gogo 、にっしー 、G 、ユタカ 、Shu-ji 、JIMBOO 、KaO 、BOOK 、ノリ 、SINO 、JURI 、RIKI 、Sexysushi 、ノッチ 、YUKI

<CMWC TOKYO 公式サイト>
http://cmwc2015.com/japanese/

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― まず初めに、CMWCとはどんなイベントなのでしょうか?
CMWCとはCycle Messenger World Champioships(以下、CMWC)の略で、メッセンジャーによるメッセンジャーのためのメッセンジャーイベント。結構ハードコアです。過去16回の歴史があります。
about CMWC - CMWCとは? -
CMWCはサイクルメッセンジャーの世界大会です。
年に一度、世界中からメッセンジャーが開催都市に集結し、誰が最も強く、賢く、速い、最高のメッセンジャーかを競い合います、、、
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CMWC_03
― 初めてCMWCに参加されたのはいつですか?
2003年のシアトル。
飛行機でシアトルまで行って、そこから国内線でポートランドに行き、ポートランドから約10人(多国籍)で2日間かけてシアトルの会場まで行きました。
とてもタフで疲れました。アホでした。でも、とても良い思い出です。
CMWC_02
― 参加された感想、または思い出に残る出来事はありますか?
細かい事を挙げるとキリが無いです。でも、参加する前に想像していた通り、色々な文化的背景を持つ各都市のメッセンジャーや、メッセンジャーの文化に理解を持つ人達が言語の違いを乗り越え、平等に楽しんでいる姿があまりにも理想的で良い意味でショックを受け、居心地が良かった。
他にもしんどい出来事から楽しかったこと、感動したのこと沢山あります。毎回共通していえる事は、行く度にいつも必ず軽くやっつけられます。向上心を煽られます。そして気分良く良英は日本に帰ってきます(笑)。
CMWC_03
各国のメッセンジャー達がそれぞれの近況を伝え合ったり、コミュニケーションの場としても大切なイベントである・・・CMWC2008 トロントにて(写真提供:TKBMA)

― 東京開催を意識するようになったのはいつからですか?またその動機は?

2005年のニューヨーク大会辺り。
海外のメッセンジャーから東京での開催を望まれていたし、日本で実現させたいと思ったから。日本に興味を持ってる海外のメッセンジャー達に日本に来るキッカケを作って楽しませてあげたかったし、一緒に楽しみたかったから(←コレが一番大きいかも)。

― 2009年、満を持して東京で開催されるわけですが、現在の心境などはいかがですか?

まだ準備の段階で、視界の悪い中をゆっくり進んでいる様な感じです。なので、コレといった手応えは今もありません。が、自分のチームを信じてるので、必ず実現できるという変な自信はあります。

― CMWC2009 TOKYOを運営するTKBMAとはどのような組織なのでしょうか?
事実上、現段階ではCMWC準備委員会、もしくは実行委員会的な内容でしか機能していませんが、将来的にはアソシエーションとして、東京で走ってるメッセンジャー達をサポートするための組織になっていければと思っていますし、それが本来のあるべき姿なので、そういう組織になっていかなければ、と考えています。
CMWC_04
メインレースはメッセンジャーとしてのプライドをかけた戦い。今年の栄冠は誰の手に?・・・CMWC2007 ダブリンにて(写真提供:TKBMA)
― TKBMAのメンバーは全員ボランティアと聞きましたが、メンバー全員の開催を実現するためのモチベーション(原動力)は何でしょうか? またどんな個々の想いがあるのですか?
TKBMAのメンバーは100%ボランティアです。
しかも、任意の非営利団体なのでお金もありません。
メッセンジャー世界選手権東京大会開催を実現させるための努力を精神的に支え、原動力となっているのは、メンバーそれぞれの、メッセンジャーという仕事に対する誇りと、メッセンジャー文化への愛だと僕は信じています。……愛です。
個々にどんな想いがあるのかはあえて確認していないです。が、挙げたらいくらでも出てきそうで恐ろしいです。
基本的なトコロは僕と同じじゃないでしょうか?違ってたらゴメンナサイ。色んな意味でゴメンナサイ。
― 開催するにあたって様々な苦労があるかと思いますが、これまでにどのような苦労がありましたか?
全てが苦労です。
メッセンジャーという仕事は基本的にずっと1人で外を走っているので、組織で物事に取り組むという経験がありません。まず組織として動いていくというトコロから学んでいったので、ゼロからのスタートだったといえると思います。
CMWC_06
CMWC2009 東京会場はお台場に決定!
 今回の世界選に関して、4月に会場の確保が一番大きなポイントと言えると思います。去年のミックスプレッションは、会場の確保から3ヶ月でイベントを行えたので、それが自信に繋がりました。クローズドされた会場で行ったメッセンジャーイベントでは世界的にみても快挙だと勝手に自惚れて、夜な夜な酒が回ると悦に入ってます。嘘です。
会場が確保さえできれば….という気持ちは結構大きいです。

― CMWCはメッセンジャーにとってどういう存在なのでしょう?

CMWCがメッセンジャーにとってどんな存在かは人それぞれ違うと思うので、一概には言えないと思います。
僕が思うに、メッセンジャーにとってそれぞれが自分の存在価値を見い出す事のできる場所なんじゃないかと思ったり思わなかったり。….思うとか思わないとか…。

メッセンジャーは横の繋がりの強い職種だと思います。僕自身フィラデルフィアという都市のメッセンジャー達とは仲良くさせてもらってるし、ここ数年は何かしら理由を付けて毎年フィリーに行ってます。理由はわかりません。何なんでしょう?ただ好きだからとか。すんごい仲良い奴らも向こうにいるし。バイブレーションが合う。今となっては日本の東京以外の都市よりも走り慣れて、ダウンタウンの中の位置関係も地図を見なくても把握できてるくらいです。そういう経験もCMWCの影響であり、魅力でもあると思います。

― メッセンジャーを始めた経緯は?
高校生の頃、何かの映画でメッセンジャーという仕事を知り、そういう仕事をしたいとうっすらとは思っていました。が、当時はそんな仕事は日本に存在しないと思い込んでいたので、現実的では無いと考え、高校を出た後は他の仕事をしていました。23歳の時に偶然この仕事が日本にある事を知り、これはもう運命だと舞い上がり今に至ります。さすがに今はもう舞い上がっていません。
CMWC_07

― メッセンジャーの魅力って何ですか?

….何でしょう?
好きでこの仕事をしてるので、他の職業と比べる事がありませんでした。
難しい。しばらくお待ち下さい。

今、ちっちゃいアイス3つ食べながら考えていたんですが、説得力のあるパンチラインが浮かびませんでした。
ただ、わかっている事は、自分の望んでいる職業に就ける人は少数だと思います。だから僕はとても人と環境に恵まれています。
これじゃあ駄目?質問に対する答えになってないかな。

― 最後に、CMWC東京大会をどんな風にしたいですか?また何か目標などありますか?

東京大会開催の動機と重なってしまう部分がありそうなんですが、参加者にはとにかく楽しんでもらいたい。海外のメッセンジャーには日本を楽しんでもらいたいし、メッセンジャーの国際大会を経験した事のない日本のメッセンジャーには世界的なメッセンジャー文化を体験してもらい、メッセンジャーという仕事に携わっている事に誇りを持ってもらいたいかなぁ。

目標は純粋にイベントの成功。
僕の思う成功は、国内外問わず、参加してくれた人達から何だかんだ言っても最高だった。参加して良かった。楽しかった。と、言って貰う事。
あと、赤字にならない。(結構本気で怖い、、)

― ありがとうございました!!
CMWC_05
<校長プロフィール>
氏名:宗像 良英(むなかた よしひで)
ニックネーム:校長(海外ではヨシと呼ばれてます。国内でもそう呼んでくれる人達も居ます)
生年月日:昭和49年10月12日
出身:東京都品川区北品川

<TKBMAメンバー紹介>
校長 、t2y 、gogo 、にっしー 、G 、ユタカ 、Shu-ji 、JIMBOO 、KaO 、BOOK 、ノリ 、SINO 、JURI 、RIKI 、Sexysushi 、ノッチ 、YUKI

<CMWC TOKYO 公式サイト>
http://cmwc2015.com/japanese/

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